一昨日、25日議会最終日、来年度予算の採決が行われました。
来年度も、各大型事業の関連予算が計上されていて、可決されるのか否かによって、ある意味、松戸の将来を左右するものと思います。
我々会派(政策実現フォーラム)は、一般会計予算1556.5憶円と特別会計の新松戸東側地区土地区画整理事業約2.8億円に反対をしました。
私自身、議員になって初めて市の予算(一般会計)に反対することとなりました。
しかし、結果は、すべての予算が可決されました。
我々が反対した2つの予算案も
反対14:政策実現フォーラム7人、共産党4人、無所属3人
賛成29:松政クラブ13人、公明党10人、市民クラブ6人
と結果、賛成多数で可決となってしまいました。
我々は、一般会計予算の内、新松戸区画整理予算、快速停車調査予算、新拠点ゾーン基本計画策定予算の3つについてのみ、予算から修正削除する修正案を委員会に提出しましたが、委員会の採決で否決されてしまいました。
(削った予算を、コロナ関連の予算に上積みするつもりでしたが、ルール上ダメとされてしまいました)
なので、それ以外の残る予算については賛成するつもりでしたが、修正案が否決となれば、議会のルールにより、すべての予算について賛成か反対かしかできませんので、大型事業の関連予算を含む予算には賛成できないとして反対をすることになったわけです。
新拠点ゾーン開発、新焼却炉建設、新松戸区画整理の3つを市は大型事業として先行して行いたいとしていますが、区画整理(約76億円の市税投入)以外の市の負担額は市から一切示されていません。
たいして、市の借金の限界値(どのくらいなら借金できるのか)の目安は、1436億円(一般会計)と市から示されています。
直近の決算値、平成31年3月末で市の借金残高(一般会計)は1204億円ですので、差し引きすれば残り232億円しか借金を増やせないということになります。
232億円から新松戸区画整理の負担額約76億円を引けば、残りは160億円程度となります。ではこれで、新焼却炉建設と新拠点ゾーン開発(市役所の移転候補地)ができるのか?
残念ながらできるわけがありません!
今回の委員会でもしつこいくらいに「新拠点ゾーン開発&新焼却炉建設の市負担額」について聞きましたが、市の答えは「お示しできない」の1点張り。
推測しかできませんが、
新焼却炉は仮に400トン/日の焼却能力なら400億円程度と予想されるので内市負担額は3分の2の約260億円。
新拠点ゾーンは事業費約460億円、実質市負担額は260億円程度と推察されます。
2つ合わせて500億円は突破するのではと思います。
また、今回の「新松戸駅快速電車の停車」のためには、市もそれなりの負担をしなければなりません。
一体いくら借金は増えるのでしょうか?
市は自ら借金限界値の目安を示しておきながら、各大型事業の市負担額は示そうとはしません。
まったく矛盾していると思いますが、なぜなのか?
それは、仮に市の負担額を明らかにすれば、この矛盾、つまりは絶対に借金の限界値を守れないことが明らかとなり、先行する新松戸区画整理事業に影響が出るからなのでは?とも勘繰れます。
今回、私が会派を代表して反対の討論を行いましたが、
「こうした市の姿勢は看過することはできません!正々堂々と市の負担額を早く明らかにして、議論をすべき!」と訴えさせていただきました。
しかし、無念にも予算は通過。
無力感を感じるとともに、市民代表で市をチェックする役割の議会って何だろう?
と思っております。このままでいいのだろうか、、、、、