昨日、建設経済常任委員会が開催され、議案4件と陳情1件の審議が行われました。
その議案の中で、新松戸駅の東側、馬橋根木内線の道路築造工事の契約についての議案は、これまででも本当に訳の分からない「議案不思議度、星3つ」でした。
議案第25号の中身は?
内容は、図にあるように新松戸駅東側部分に170mの道路をつくりますよというもので、約15.8億円で東急建設と契約を結ぶことについての審議でした。
16億円かけた道路が車が通れない道!
少しわかりづらいですが、3,3,7号横須賀紙敷線のマツモトキヨシホールディングス本社先から、南西方面に約170mの道路(トンネル)を造りたいというものですが、何と!この道路、造っても細い道に接道するだけとなるので、歩行者は通れるものの、車は行き止まり、つまりは車は通れない!という道路です。
いつ、車は通れる?
今回契約締結する道路は令和6年度の完成とのことです。
そしてこの道路の先をどうするのか?
市の説明では、現在、計画中の新松戸駅東口区画整理によって駅前広場で出来、そこへのアクセス道路、武蔵野線に沿った道路にゆくゆくはつなげたいとのことです。
しかし、その道路は、早くても令和10年度の完成予定となっています。
ということは、道路完成後4年間は、車は通れないということです。
さらに遅れる可能性が大!
新松戸の区画整理は地権者の反対もあり先行き不透明、現在でも計画より最低2年は遅れることがすでに判明しています。
ですので、この区画整理がうまくいかず、事業が遅れれば、アクセス道路完成も遅れるので、今回、契約の道路も接続が出来ず車が通れない状態が続くことになります。
市は、粘り強く反対地権者と交渉をして、区画整理への理解を求めていくとしていますが、減歩率77%と所有地が23%しか残らない事業への理解はそう簡単には行かないと思われます。
なぜ、今造るのか?
質疑の中で、「なぜ、今造る必要があるのか?最低でもあと4年待って造るべきでは?」と聞けば、
「歩行者の利便性を高めたい。又、消防車などの緊急車両の通行を行いたい」と答えました。
しかし、
「緊急車両は通れるのか?」の問いに対し、
「通れるよう、公安との協議を今後行いたい」との答弁でした。
ということは、、、、
造る目的と答えた緊急車両の通行も出来ない可能性がある
ということです。
そこですかさず、「緊急車両の通行の可否を確認してからで良いのでは?」
と聞けば、市の答えは「、、、、、」
信じられません。
4年放置でどのくらいの損が出る?
又、質疑で、「今回の道路の減価償却期間(寿命)は?」との問いに対し
「75年」との答えでした。ということは、、、
約16億円÷75年=約2100万円
1年で約2100万円は償却してしまうことになり、4年で8400万円分は価値が目減りしてしまうことになります。
だれが責任取るのか?
最後に、区画整理の進行次第では、さらに遅れることになる。その際、目減りはさらに膨らむ。そうなった場合、誰が責任を取るのか?」と聞けば、
「そうならないように努力する」と相変わらずの責任回避。
採決の結果は?虚しくも、、、、
最後に採決が行われ、反対4,賛成6で可決となってしまいました。
なんで16億円かけて車が通れない道を造るのか?
なんとも釈然としない、これまでの議員生活の中でも5本の指に入る訳のわからない?議案が委員会通過となってしまいました。
それにしてももったいない、、、、、、、