前回、広さ(規模)に対する疑問を書きましたが、もう一つの大きな疑問は、市は
市役所の建て替えを第一の目的としているのか?ということです。
市役所の建て替えor候補地の購入?
今回の委員会は、あくまで「市役所の建て替えをどうしたらいいのか」を議論し検討するものと捉えています。
つまり目的は「市役所の建て替え」です。
しかし、市は候補地の購入が第一の目的で、そのための手段として、市役所の移転を考えているのではないか?と委員会を通して感じました。
なぜ?市役所建て替えが必要なのか?
これまでも書いてきましたが、現在の市役所庁舎、本館と新館は耐震性に問題があり、震度6以上の地震で崩壊の可能性があります。
そうした際、来庁している市民や市職員の命が危険となるため、より早期の建て替えが必要であるというのが共通認識と考えます。
となれば、「いつ、庁舎から人をどかすことが出来るか」が最も重要となるわけですが、なぜか市は、現地建て替えと新拠点への移転建て替えの比較で、そうしたリスクからの回避の評価をしていません。
どちらがリスクが少ない?移転建て替えor現地建て替え
それはなぜか?
現地建て替えの場合は、本館なり新館を一度解体してから建物を建て替えますので、どうしても移転建て替えよりも、解体の期間分だけ工期が長くなると思います。
では、工期の短い移転建て替えのほうが、より早く命の危険から守ることになるのでしょうか?
答えはNOと思います。
現地建て替えのほうが安全!
市は、現地建て替えのデメリットとして、建て替え期間中の「仮庁舎の借り上げの必要性」を挙げています。
もちろん、現地建て替えの場合は、一旦、仮庁舎に引っ越しをしなければなりません。
しかし、仮庁舎に移るこの時点で、危ない耐震性のない建物からでることになるので、命の危険からは回避できるわけです。
なので、耐震性のない建物からの回避という視点で考えれば、現地建て替え案のほうがより安全と思います。
こうした考えを話し、こうした視点を評価項目に加えるべきでは?の問いに対し、市は「、、、、、」はっきりとした答弁はありませんでした。
こうなると、そもそも市役所の建て替えがなぜ必要?とも思えてしまいます。
本郷谷市長!初めて自ら答弁!土地購入の必要性を熱弁!
委員会では、候補地の購入についても質問がありました。
「候補地(現在は国有地)払い下げは、市役所の移転が無いと出来ないのか?」との問いに対して、私の記憶では、初めて市長自らが答弁に立ち、
「候補地の購入については、国と計30回(?)ほど協議を重ねてきた。その際、市役所の建て替え候補地として検討している旨の話をしており、これ以上、長引くと、国との信頼関係が損ねかねない」と熱弁をふるっていました。
市の目的は市役所の建て替え?それとも、、、
聞いていて、市の目的は、候補地の購入=新拠点ゾーン開発であり、市役所の建て替えはそのための手段では?と感じてしまいました。
少なくとも市長には「早く建て替えを実現して、市民や職員の命を守りたい!」と言ってほしかったと思います。
初めての答弁が、候補地の購入では、、、、、、
市と委員会とのズレ、、、今後の委員会の行方は?
少なくとも、委員会(議会側)は、「市役所の建て替え」をどうするのかを目的にしていると思いますが、
市は、
「市役所の建て替え」だけでなく、「候補地の購入、新拠点ゾーン開発」も目的にしている。
話し合う目的がズレていたのでは、結論が早く出るとは思えません!
委員会の行方はどうなるのか?
次回の委員会では、もう一度原点に返って、何のために話し合っているのか?
市と委員会の目的について、きちんと話をしなくてはと思っています。