9月1日付で、市役所の建て替え問題(主に、市役所規模の決定)を審議している松戸市庁舎整備検討委員会から、正式に中間答申が出されたことが公表されました。
以下、中間答申です。
ポイントはどこか?
答申にはたくさんのことが書かれていますが、最後の「最終報告に向けて」であるように、必要面積算定業務の時点修正を行うことがこの委員会の最大の使命であるので、
新市役所の面積(最適規模)がどのくらいとなるのか?がポイントだと思います。
新市役所の上限面積が設定
このポイントから、今回の中間答申を見ると、2の(4)で、新市役所の上限面積は41,000㎡程度を目安とすると書かれています。
なぜ?41,000㎡か?
必要面積算定業務(令和2年3月)では、最適面積を43.289㎡としています。
ここから、市が今後も引き続き使用するとしている現市役所の敷地外にある衛生会館、中央保健福祉センターの床面積それぞれ1,841㎡と881㎡を引いた面積を、目安(約41,000㎡)とすることが書かれています。
算定結果の条件に対する検討は?
この面積の算出方法については、異論はありませんが、そもそもとして、必要面積算定業務の結果(43,289㎡)は、条件付きの算出結果です。
その条件とは、デジタル化の進行などにより、保管文書、物品の7割削減されることが挙げられています。(削減がない場合は52,760㎡)
なので、今回の中間答申で、算定業務の結果、43,289㎡を基にするのであれば、この数字の前提である保管文書、物品の7割削減の実現が前提となるはずです。
しかし、これまでどのようにして削減行うかなどの具体策は委員会で話し合われたようには思われません!
そもそも、この必要面積算定業務の報告書(全65P)が最初から委員に手渡されていないことも確認できています。
この報告書の時点修正を行うのが目的にもかかわらずです。おかしすぎます!
さらに言えば、文書と物品の7割削減は容易ではないと思います。
このようにきちんとした検討もなく43,289㎡という数字を前提にすることは、正直疑問です!
今後の委員会審議を見ていきたいと思いますし、必要であれば、疑問点を委員会に質問状の提出といった形で聞いてもよいと思っています。