昨日2月2日、会派の4人で、兵庫県明石市へ、行政視察に行きました。
今回の視察テーマは、市役所の現地建て替えです。
明石市では、松戸市と同じように、建物の老朽化&耐震性不足で、市役所の早急な建て替えに迫られています。
しかし、明石市では早々と、現地建て替えを市議会が判断。市役所の現地建て替え方針で現在、基本設計の段階まで来ています。(上図参照)
もちろん、この方針決定までは、候補地4か所から絞り込みから始まり、最終的に移転候補地1か所と現地建て替えとの2択となり、議会側が、現地を選択し、議会としての決議を出したため、市もこの判断となったそうです。
ポイントは、市側からの考え(市の推奨案)を出さなかったこととの説明がありました。
その理由は、「地方自治法第4条にある市役所の住所変更には議会の3分の2以上の同意がなければできないとの規定の存在が大きかった」とのお話。
この規定があるため、市は、正確で公平な建て替えの情報を議会側に提供しることにに徹し、判断は議会側からするように促したことが、早期の方向性(現地建て替え)の決定につながったようです。うらやましい、、、、
明石市の市長は有名すぎるほどリーダーシップがある方のようですが、「市役所の建て替えは、我々では判断できない。あくまで議会側からのまずは判断を仰ぐ」との話を常に職員にはしていたようです。
確かに、鎌倉市、枚方市でもここ最近で、市役所の住所移転議案で、議会が否決している状況ですので、議会側からの判断を待つということは本当に賢明な判断であったのではないかと思います。
明石市の市役所現地建て案
明石市では、建て替え期間中、業務に支障が出ないように、駐車場の場所で、建物を建てる手法がとられています。
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この駐車場での建て替えは、建て替え期間中の仮庁舎がいらないことから、他の自治体での事例でも多くみられていて、現地建て替えでは主流のようです。
又、明石市では、懸念される工事期間中の駐車場利用について、市民の皆さんに不便をかけることをあらかじめ告知し、協力を求めるそうです。
その他、視察では、市役所規模の決め方、市民参加&情報提供のあり方等を聞いてきました。
勉強になったな~と4人全員が思いつつ(多分)、窓から海と淡路島が眺められる明石市役所を後にしました。