視察に行ってきました!!和泉市、市役所建て替え編

 5月9,10日に会派で、大阪方面に視察に行ってきました。

 

 まず、9日に訪れたのが、大阪府和泉市

 

 視察のテーマは、市役所の建て替えについてです。

 

 和泉市では、紆余曲折があったものの、ようやく市役所が現地で建て替えられ今年オープンとなっています。

 

 それにしても和泉市の建て替えに至るこれまでの経緯がある意味すごいです。

 

和泉市現地建て替えに至る経緯

 簡単に経緯を紹介すると

 平成24年に、老朽化&耐震不足の市役所庁舎について市は「現地建て替え方針」を議会に示す。

 

 その後、財源などを考慮し、建て替え→耐震改修へ方針転換

 

 平成27年2月、委託による調査結果を踏まえ、再度、耐震改修から建て替えへ再方針転換。

 ここから、現地建て替えか移転(住宅展示場跡地)建て替えで議論が始まる。

 

 9月に市から、改めて現地建て替えの方針が議会に伝えられる。

 

 同時に、議員提出による住民投票条例案が可決。移転か現地か?住民投票実施へ!

 

 11月、住民投票実施!結果は

     現地建て替え 33,213票  移転建て替え 36,172票

  結果は、移転が僅差で多かったが市は

  市役所の位置を決める条例の改正には、議会において出席議員の3分の2以上の同  

 意が必要であることから、市は、有効投票の3分の2を超えることを庁舎移転の判断  

 基準としていたため現地建て替えの方針は変えないこととした。

 

 12月、上記、市役所の位置を決める条例の改正案(住宅展示場への移転案)を、議員提案で提出。

 結果は、賛成14人、反対8人(出席議員22人中)で、賛成が3分の2に満たず移転案は否決。

 

 ここから、市も議会も現地建て替えの検討に本格的に取り組みこととなる。

 既存建物をどうするのか?の議論の末、3号館は耐震改修をしてそのまま使うことが決まり、基本計画の策定、建設業者の募集へ

 しかし、参加者の辞退があり、難航したものの

 ようやく平成31年4月に市庁舎整備の工事請負契約案が可決。

 その後、現地で、業務を続けながらの建て替え工事を行い、今年1月に建て替えが完了しました。

 

 このように、和泉市では

 現地建て替え→耐震補強→現地建て替え→住民投票→市役所住所の条例改正否決→

 現地建て替え、既存建物を存続→入札辞退→現地建て替え完了

 

 これだけの経緯を経てようやく決まった市役所の建て替えでした。

視察中の様子

 こうした経緯を聞いた後、既存建物の耐震補強工事、その内容や、その際、業務を続けながら行ったその状況(松戸市では、耐震工事の際は仮庁舎としている)も聞きました。

 

 又、新庁舎の環境に対する配慮や災害への備え(太陽光発電、雨水の利用など)についても学びました。

 

 その後、質疑に入りましたが、ついつい答えにくい際どい質問(市長と議会の関係など)もしてしまいましたが、真摯に答えていただきました。

 

 約2時間の視察でしたが、早く終わってしまった感で、新ピカの和泉市役所を後にしました。

 

 次の日は、泉佐野市での市役所建て替えを視察です。