遅くなりましたが、何回かに分けて、9月議会のご報告をさせて頂きます。
まずは、病院事業決算について、、、「反対しました」編です。
例年のことですが、9月議会は、市の各会計についての決算の承認議案が市から出され審議をします。
その決算承認議案の中で、「26年度市立病院事業」については、反対とさせていただきました。
さてその理由は?
一番の理由は、病院事業の不振により、税金の繰入額がなんと37億円と、史上最大になってしまったことです。
なぜ、このような多大な税金投入をしなければならないのか?
いくつかの理由はあるかと思いますが、ズバリ言えば費用の増大が一番の理由かと思います。
市立病院はご存知のように、上本郷と高塚新田(東松戸病院)の二つがあるわけですが、両病院とも、売り上げに関しては実は、前年を上回っています。
しかしそれ以上の費用の増大があり、赤字となって、税金を繰り入れしてその穴埋めをしています。
その額は、上本郷病院で約27億円!東松戸病院で約10億円となっています。
合わせてなんと約37億円! 途方もない数字です。
数字上は東松戸が少ないわけですが、内容から言えば東松戸のほうが重症と思います。
それは上本郷は売り上げが136億円に対し税金投入が27億円。東松戸は売り上げ約16億円に対し10億円の税金投入となっているからです。
東松戸病院は26年度、売り上げ16億円に対し、費用は23億円強!その費用のうち人件費は約16.2億円となっており、人件費比率がなんと100%をこえてしまいました!
売上よりも人件費が多ければ、当然、その他の費用、薬品の購入費や水道光熱費などの分がそのまま赤字となってしまうわけです。
私の考えでは、売り上げについては、市内の民間病院の状況など、お客さん次第のところがあり、市がコントロールするのは難しいと思います。
しかし、経費、特に人件費については十分にコントロールは可能と思います。
これまでも、議会から何度も人件費比率の高さは指摘されてきました。
まったく、改善されていないところか逆に悪化しています。
本当にこのままこの史上最大となってしまった税金投入について、議会として承認していいのか?
また、29年12月には千駄堀新病院が多額の費用をかけ開院します。
このままでいけば、赤字は必至かと思われます!
病院建設の前に「経営改革を!」と考え、このままでは大赤字となる!との警笛を鳴らす意味でも今回は決算に反対をさせていただきました。
今回の行動が、経営改革のきっかけになればと願っております。