今回の視察テーマは「ふるさと納税について」です。
松戸市も含め、都市圏の自治体は、地場の特産品が少なくふるさと納税は、市外への寄付が市内への寄付を大きく上回り、住民税控除の額が寄付額を上回る「赤字」の状況が続いています。
松戸市へのふるさと納税額(入ってくる寄付額)は29年度が約1000万円、30年度は約2000万円見込みと増えています。
しかし、日本全体のふるさと納税額も増加しているのもあり、30年度では市外自治体への寄付も増え、松戸市への寄付額から住民税控除額を差し引きすれば、なんと!
約6億5000万円もの赤字となっています。
「もっと松戸市への寄付を増やすためにはどうしたらいいのか?」これが市の課題であると思いますし、この課題は都市圏自治体共通の課題であるとも思います。
とくに特色ある特産品の返礼品がない自治体がどうして寄付額を増やせるのか?
この答えのヒントを得るために今回、焼津市を訪れました。
焼津市のふるさと納税への取り組みは熱く、専門部署での対応をしています。
また、マグロやカツオなどの海産物を返礼品にすることで全国での寄付額上位に毎年、その名を連ねていました。
しかし、総務省の返礼品は寄付額の3割以下とすることとの方針をいち早く対応したこともあり、29年度の寄付額はトップ10から陥落してしまいました。
こうした事態を受け焼津市では返礼品のリニューアルを行い、その際、それまでの海産物に加え、焼津市立病院で行っている「がん検診」も返礼品に加えました。
焼津市立病院で行っているがん検診はDWIBS(ドウィブス)と呼ばれる最新の検査法で検査薬の投薬や放射線の被ばくがなくそのためか費用も格安で、この方法によるがん検診は全国5つの病院で行われており公立病院では焼津市のみとのことです。
こうした特産品以外の返礼品であれば、松戸市のような都市圏の自治体でも競争ができるのではと考え今回の視察となったわけです。
松戸市の特徴として、600床の市立病院に加え、同規模の千葉西病院、新東京病院、新松戸中央病院など大きな病院が4つもあることが挙げられ、市もこれを松戸市の「ウリ」として、医療都市まつどをPRしています。
焼津市ではこの眼瞼しっは20万円以上の寄付の返礼品と、高額にもかかわらず、返礼品に加えてから半年しかたたないのにすでに20件以上の申し込みがあったとのことでした。
松戸もこうした取り組みを学び習い、特産品以外での特色ある返礼品を創出し、少しでもふるさと納税による赤字の縮小となるように今後、市に提案していきたいと考えています。
それにしても6億円以上の赤字! 本当に、でかすぎます、、、、、